復興支援募金の使われ方

最終更新日 2024年11月21日

募金とは、お金を募って集めることを言います。
お金を募って集めることで様々な団体を通じて、復興支援などに使われています。
東日本大震災では、地震の被害だけではなく巨大な津波が発生したことによって東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害が発生し、液状化現象や地盤沈下、ダムの決壊などが起こったのです。

 

募ったお金はどんな復興支援に使われたのかを知っておく

そんな被害から復興するために募ったのが日本ユニセフなど各団体による募金です。
ただし、募金をした人の中には詐欺にあったのではないかという心配をする人もいるかと思います。
そんな場合には、募ったお金はどんな復興支援に使われたのかを知っておくと安心することができます。
NPOは、行政と民間を繋ぐ役割をしています。
復興支援として募ったお金は避難所の子どもたちのレクリエーション活動に使われたり、被災者の心のケアに使われるなどしています。
津波の到達ラインに桜を植えることで、津波の被害と教訓を次世代に伝える活動を行っている団体や、被災地の子どもたちの心のケアと同時に、どうしても遅れてしまう学習に対しての支援を行うこともあります。

 

行き場のなくなった動物を救助・保護している団体もある

地震などの災害にあった直後は、仮設住宅ができたとしてもどうしても勉強する場所がなくなってしまいます。
中には外で勉強する子どももいるなど、落ち着いた環境で勉強ができなくなります。
そんな子どもたちに対して、落ち着いて勉強をする場所を提供したり、勉強の遅れを取り戻すための放課後学校などを運営するのにお金は使われます。
また、人だけではなく行き場のなくなった動物を救助・保護している団体もあります。
動物用のシェルターを開設することによって、避難所に行けずに車中泊を行っているという人もいましたが、被災した動物たちの救護や保護をすることで飼い主も安心できるシステムです。

 

ボランティア活動を効率よく行うための支援

全国で一斉行われる募金活動で募ったお金は、子ども・高齢者・障がい者の支援を行う福祉活動、災害時の支援などに使われます。
復興支援の一つとして募るのはお金ばかりではなく、ボランティアも重要です。
そんなボランティア活動を効率よく行うための支援を行うためにも、募られたお金は大切となってきます。
東日本大震災では日本だけではなく世界中から多くのボランティアが駆けつけてくれましたが、それを支援するためのボアランティアセンターを設立するのにも使われています。
また、震災から時間が経過すると避難所から仮設住宅など生活環境は大きく変わってきます。
お金の使い方も、その人の食料や衣類などの支給ではなく、生活再建や医療、福祉、教育などの支援へと変わります。

 

募ったお金の使われ方

そんな生活環境が変わる支援に対してもお金は重要となってきます。
募ったお金は、被災者の生活支援、仮説診療所の整備、遠方の学校に通う必要が出てきた子供のためのスクールバスなど様々な分野で活用されたのです。
具体的には、仮設住宅の入居者に対して冷蔵庫や洗濯機などの生活必需品の寄贈、集会所やグループホームの環境設備を行うことでコミュニケーションの場を作ったり、被災者の心のケアをするための看護師や臨床心理士による傾聴などの生活再建に使われます。
高齢者や障がい者に対して、介護士を派遣したり、介護ベッドの設備をすることで体の負担を軽くします。
転居が行われる時などにも、介護士などは重要となってきます。
また、放射能の影響によって外で遊ぶことができなくなった子どものための屋内で遊べる空間を作ったり、スクールばすの寄贈、勉強を教えてくれるボランティアを募ることなども行われたのです。

 

次の災害に備えにも利用されている

復興支援以外にも、募ったお金は次の災害に備えにも利用されています。
避難所のプライバシーを守るための仕切りの設置、トイレや発電機の備えた防災倉庫を用意したり、通信手段が使えなくなった場合でも情報収集をスムーズに行えるような通信伝達車の通信システムの強化などに使われています。
このような復興の支援は、形を変えて現在でも行われています。
生活を立て直している人も多い中、未だ心身のケアや孤立をしてしまう人もいるのが現状となっています。
新たなステージになったからといって、切れ目のない支援が求められているのです。
また、産業も徐々に回復していますが、支援を必要としているところも多いとされています。
そして現在では、お金を寄付するという直接的な支援も重要となっていますが、名産品や特産品を購入するというのも支援の形としてできるようになっています。
自然災害は地震だけではなく、大雨や台風など様々な自然災害が挙げられます。

 

まとめ

人に大きな被害があった場合に募金は、復興支援に大きな役割を果たします。
詐欺に合わないためにも、どんな団体かなどを知った上でお金を寄付するということが重要です。
自分が手助けをしたい活動を行っている団体に募金をすることで、その団体を通じて復興の支援になっていきます。
復興のためにできる支援は、遠くに居てもできるということを理解することが大切です。
 

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